現在製造されている衣料品のうち半分以上は、人の手に渡ることなく廃棄されています。また、消費者まで行き届いてもワンシーズンで処分されるということも少なくはありません。
(参照:FINE MAGAZINE アパレル廃棄の問題-求められるサステイナビリティへの取り組み)
生産量に関してはアパレル産業が解決すべき問題かもしれませんが、消費者である私たちも、ただ与えられたものを流れに身を任せ消費するのではなく、何をどのように消費するのかを考えていかなければいけない時代になりました。
そこで、エシカル・サステイナブルファッションにアプローチする際のひとつの手段として、再注目されているのが、≪ユーズド≫や≪ヴィンテージ≫。

≪ユーズド≫は、一度でも誰かが使用した服や小物のことで、中古衣料のこと。≪ヴィンテージ≫は、ある一定の古さや質を兼ね備えているもののこと。中には有名デザイナーがデザインしたものや一点ものも含まれます。
そこで、世界の≪ユーズド≫や≪ヴィンテージ≫を探してきた経験から、楽し方のポイントをご紹介します。
ポイント① 一点モノを探す楽しさ
セカンドハンドやヴィンテージショップには、同じデザインで同じサイズの商品がたくさん並んでいることはほとんどありません。特にヴィンテージショップでは、様々な国からの選りすぐりの一着を見つけられるかもしれません。ヴィンテージものはお目にかかることのできないデザインも多く、エシカルファッションブランドなどのシンプルなデザインの洋服と合わせて着るとより一層深みが出るスタイルに!
ポイント② サイズ感やデザインがマッチする服を見つけ出すのは難しい!
ユーズドやヴィンテージショップで、お気に入りのデザインやサイズが合うものを探すことは簡単ではありません。しかし、時間をかけて見つけ、選んだものには愛着が湧きやすいもの。1週間のうちに何回も着たくなるような一着を見つけ出してください!もしかすると、子どもたちにもいつか受け継ぎたいと思える洋服に出会うことができるかもしれません。
ポイント③ 人が着ていたものに抵抗がある
ユーズドを買う際に大きな懸念となるのは、服のコンディションや衛生面です。大規模なユーズドショップとなると洋服の数も多く、汚れや傷などを見落としてしまいがちです。初めのうちは、小さなお店から始めて、店員さんとお話をしながら一点一点状態を確認し選ぶと、比較的綺麗な状態のものも多くあることがわかります。思いがけず洋服やブランドのバックグラウンドなどを知ることも!
一般のお客様から買取を行なっているリサイクルショップ、スタッフが買い付けをしこだわりの洋服を取り扱うヴィンテージショップなど、ユーズドといっても消費者の手元に渡るまでの経緯は様々です。また、ヨーロッパなどでよく見かけるチャリティーショップやフリーマーケットなどでユーズドのものを購入してみるのもいいかもしれません。エシカルやサステイナブルには興味があるけど、なかなかそれらの新しいブランドに手が届かない、または古着に興味があったけどまだ一歩踏み出せていないという方は、是非この機会に古着を手にとってみてください。
サスティナブル、エシカルファッションを実現させてくれる、あなたのお気に入りの一着が見つかりますように!